ブロンプトンと大井川鐵道輪行旅「ほぼ乗り鉄」

ブロンプトン旅の軌跡

大井川をダウンヒルしながら観光しようと、ブロンプトンと大井川鐵道の終着駅である標高686メートルの井川駅へと向かいます。しかししょっぱらから駅員さんが不在だったり、アトラクションみたいなアプト式鉄道に乗ったりと、なかなか楽しい観光ができました。

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大井川鐵道とは

大井川は、静岡・山梨県境の赤石山脈北東部,間(あい)ノ岳(3189m)の南斜面に源を発し,静岡市井川の下流からは駿河・遠江の国境をなしつつ南流し,大井川平野の南西端で駿河湾に注ぐ川で、静岡県内に終始する河川としては最も規模が大きく,特に幹川流路延長160kmは日本の河川の中でも上位だが,反面,全流域面積1280km2は長さに比べて著しく狭く,日本でも屈指の急流である川を縫うように走る鐵道です。

朝6時半前にJR金谷駅横のパーキングに駐車し、JR金谷駅横に並列している「大井川鐵道」金谷駅へ切符を買いに行くと駅員さんが誰一人といませんでした。しばらく待っているとヒョコリ出てきましたが、どうやら駅員さんはたった一人のよう。早速最終駅の井川までの切符と自転車持ち込み用として手回り品切符を購入します。

大井川鐵道と言っても、実際は大井川鐵道本線の金谷駅から千頭駅までと、南アルプスあぷとライン「大井川鐵道井川線」を合わせた鐵道です。その為乗車切符は金谷駅から井川駅まで購入できるのですが、手回り品切符は千頭駅で新たに購入する事になります。

出典:車内に自転車を持ち込めますか?

切符は、私が学生だった頃駅員さんがリズミカルに、
カシャカシャと切ってくれた懐かしい切符。
残念ながらここ金谷駅は、リズミカルな音は
聞けませんでしたが井川駅で記念にもらいました。
この手回り品切符は輪行袋に付けて乗車します。この車両は私より3歳先輩の昭和33年生まれ。シートに座ると少し毛羽立ち滑りの悪い感触は昭和50年前半の京王線を思い出します。そんな懐かしさを思い出すシートはツギハギだらけですが、未だ現役で頑張っています。

日本一短いトンネル

上の写真が日本一短いトンネルです。地名駅近く在る全長わずか11mのトンネルは、間も無く日本一短いトンネルとアナウンスされなければ、気つかず通り過ぎてしまいます。実際には山があるわけでは無く、元々電力会社の索道が上を通っていたとのことで落下物を防ぐための物で正式にはトンネルと言えないらしいです。

日本一高額な鐵道

千頭駅のヒロとパーシーがハロウィン仕様でトーマスを待っているところ。
始発駅の金谷から終点駅の井川までの距離は65kmですが運賃はなんと3,130円。詳細は、金谷→千頭間1,810円、千頭→井川間1,320円 =3,130円と「自転車持ち込みの場合は➕手回り品切符260円✖️2=520円で合計3,650円」になります。これ東京→静岡間の距離180.2km、運賃3,220円とほぼ同等で、かなり高いです。更にSLに乗るには新金谷駅から千頭駅まで大人1名、乗車運賃1720円+SL急行料金800円=2,520円と云うお値段ですが、観光列車料金なのでしょうか。

日本唯一のアプト式電車が日本一の急勾配を登る。

金谷駅から所要時間1時間15分で千頭駅に到着し、南アルプスあぷとラインに乗り換えです。ここで忘れてはならないのが、手回り品切符を新たに購入する事、改札口で買い足します。

出典:アプト式列車に乗る

千頭駅から6つのアプトいちしろ駅で機関車と連結します。アプトいちしろ駅に着く直前に連結作業を見学した方は、列車を降り後方へお進み下さいアナウンスされます。

アプトいちしろ駅と次の長島ダム駅間、日本一の急勾配を、最後尾の機関車が押上ます。

長島ダムは、高さ109m、幅308m。大井川水系最大級のダムです。意外と穴場な観光体験ができる施設で、放水を間近に見られる“しぶき橋”やミステリートンネル、それにダムの内部見学なども出来るそうですが、寄り道する余裕は無くパスしました。

奥大井湖上駅

長島ダムから2つ目の駅がここ奥大井湖上駅。実はここでほとんどの人が下車し、車両には私一人残された感じでした。※この写真は復路で撮りました。

日本一高い鉄橋

尾盛~閑蔵間には、関の沢川に架かる関の沢橋梁(きょうりょう)があります。この橋は、長さは114mですが、河床からの高さは70.8mで鉄道橋としては日本一。井川行きの列車はここを徐行し、橋上からの景色をゆっくり見せてくれます。列車から顔を出すのも怖いほどで、こんな写真が精一杯でした。

終点井川駅到着

一つ前の駅から20ものトンネルをくぐり、千頭駅から1時間47分かけ終着駅である井川駅へ到着です。
改札口を出ると井川線開業60周年記念カードを頂きました。切符も記念にと言えば頂けます。

まとめ

大井川鐵道は、機関車はトーマスに乗れる事で有名ですが、東京(隅っこ)に住んでる私には、非日常的な希少電車や日本唯一のアプト式鉄道に乗れるだけでも、アトラクション感覚で楽しかったです。また日本一高額な鉄道と言われていますが、こんなにも雄大で素晴らし景色が見れる所は、そうないと思うので妥当とまでは言いませんが、許容範囲内ではないでしょうか?

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