国道として日本一高い所を走る標高2172m「志賀草津高原ルート」292号線。そして一般車両は走れませんが自転車なら走れる本当に日本一高い所を走る標高2716mの乗鞍エコーライン。そして林道で日本一高い所を走るのが、山梨県営「林道川上牧丘線」のピークである大弛峠の標高2365mです。
大弛峠とは
大弛峠とは、山梨県山梨市牧丘町北原を走る県道219号線、別名「クリスタルライン」から「林道川上牧丘線」を経て山梨県と長野県との県境峠である。
大弛峠のヒルクライムは、一般的に山梨市牧丘町室伏の道の駅 「花かげの郷まきおか」標高約500mをスタート地点とし、30km先の標高2365mまで登る、おそらく日本で最も長いヒルクライムです。
データ
距離:30km
最大標高差:1831m
平均斜度:6.2%
「花かげの郷まきおか」からスタート
今回は中央高速道「勝沼IC」を降りてフルーツラインを走り約15km先の道の駅「花かげの郷まきおか」に車を停めスタートです。因みに勝沼と言えばぶどうですが、ここでもブドウが安く買えるのでお勧めです。私は小ぶりなシャインマスカットを300円で、小ぶりだけど粒の大きい巨峰を350円で購入し美味しく頂きました。
序盤の10kmが平均勾配7.5%と何気にキツイ!
道の駅「花かげの郷まきおか」駐車場から、国道140号線を跨ぎ民家を進みトンネルの上を通る様にクリスタルラインへ入ります。するとアップする間もなく10%前後の坂が続き心肺がヤバイ事になり、この後20km以上も走るのかと思うと少し憂鬱になったりします。
スタートして約6km地点のカーブに差し掛かると「こ」と大きく書かれた標識が目につきます。よく見ると琴川ダムまで8.5km標高966mと書かれてますが、ここまで約6kmで標高を約466m上げて来てる事になり、やっぱり楽では無い坂だと認識させられます。
この大きく書かれた「こ」はこまかわダムの「こ」の事でこの先には「と」、「か」、「わ」と続き、ダムまでの距離と標高を知る事が出来ます。
巨木 姥の栃(うばのとち)
道の駅「花かげの郷まきおか」から約12.7キロ地点、琴川ダムの1.7キロ手前に巨木(姥のとち)と言う途轍もない巨木があります。少し木が生い茂り気にせずに走ると見過ぎしてしまいそうですが、気にしていれば目につきます。
(姥のとち)の脇には清水が滔々と流れ、水場と書かれている矢印があります。夏場のヒルクライムでボルトが空になってしまった時、やむを得ず飲むのも有りかもしれませんが保証は出来ません。
琴川ダム 別名(乙女湖)
琴川ダム 別名(乙女湖)は、澄んだ渓流の水を貯めているため、ダム湖としてはとても水質が綺麗な湖です。 乙女湖は、山梨県で唯一カヌーやヨット、手漕ぎボートなどが出来るダム湖です。展望台も3ヵ所在るので、本気ヒルクライムでない方は、ちょっと一休みするのもいいかもしれませんね。
自販機とトイレが在る最後の休憩ポイント金峰山荘付近
琴川ダム(乙女湖)から先は少し降りになり、降り切った所に金峰山荘があります。ここには公衆トイレと自販機があるので、最後の休憩ポイントとして、トイレや補水はここで済ませましょう。
あと写真の坂10%以上あり何気にしんどいです。しかしここは路面の繋ぎが悪いため、リム打ちパンクをする可能性があるので、降りの方が注意が必要です。
県営林道川上牧丘線(柳平ゲート)から14km
最後の休憩ポイントを過ぎ10%超えの坂を進むとゲートが見えて来ます。このゲートは林道川牧丘線と言い、この林道こそが日本一高い所を走る林道なんです。
注意しなければならない事は規制期間。
令和3年10月26日(火)から令和4年5月31日(火)まで(予定)
規制理由:凍結、積雪、落石のおそれがあり危険なため
対象車両:全車両(工事関係車両、許可車両及び緊急車両を除く)とありますが、これは毎年の事。
そうここを走れる期間は、たった5カ月弱なんです。
林道川牧丘線には、通行者への注意事項として黄色い看板が建てられてますので、良く読んでから進んで下さい。特に時速20キロと書いてありますので、降りでのスピード出し過ぎは禁物です。
あと大弛峠までは残すところ14キロです。
標高2.000mを超えても紅葉はイマイチ
今年は10月10日に行きましたが、紅葉には少し早いのか色付きはイマイチでした。ただこれまで4度来ましたが、ここの紅葉はあまり期待しない方がよさそうです
大弛小屋から夢の庭園へ
今回は天候が悪く峠は雨と強風で行けませんでしたが、天気が良ければ写真の様な景色を見る事が出来ます。ただロードバイクの場合SPD-SLのシューズで登るのは大変かも。
最後に志賀草津高原ルート、乗鞍エコーライン、そして大弛峠と、日本の三大峠として知られる峠なので話のネタとして1度行ってみるのもありかと思います。
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