セブンサイクルズ (seven cycles)とは
seven cyclesとはアメリカを代表するハンドメイド・バイクブランドです。
工房の在るボストンには数々のハンドメイドバイクメーカーが存在し、
その中でもトップレベルを誇り、
代理店を介しオーナーとなる方と入念な打ち合わせの後、高い技術力と組織力で、
メインのチタン、TIカーボンからクロモリフレームまで、
1本1本異なるフレームをハンドメイドで年間2000本も生産しています。
セブンサイクルズのパイプについて
私のセブンバイクはチタンフレームではなくクロモリフレームです。
しかし私はどこのクロモリパイプを使用しているか知りません。
なぜこんな話しをするかと言うと、
私はもう1台国内のビルダーさんに制作して頂いた、クロモリフレームを所有しています。
このクロモリフレームはカイセンの8630Rで作りました。
勿論ビルダーさんと乗り方などを話した結果8630Rでお願いしたのですが、
国内のハンドメイドクラフトはパイプ選択から始まります。
セブンは違います。
全てオーダーシートを基にオーナーに答えるべく、数ある中から最適なパイプを選定し、
自社内でバテット加工を施し制作します。
言い換えればセブンのクロモリパイプはセブンのパイプなんです。
たからこそ多くの要望に応えられるのです。
100項目以上も有るセブンサイクル独自のオーダーシート
seven cycles独自100項目以上のフィッティングメソッドからオーナーに最適なフレームを作るため オーダーシートは4ページあり、事細かな事が書かれています。
上記は、ほんの一部ですが、これには深い意味があります。
ハンドリングは安定重視か機敏さ重視かですが、ロングライドなら安定重視、コーナーを早く走るなら機敏重視になります。
ドライブトレインの剛性の意味は、簡単に言うとフレームの下半分の事で、踏んだ分だけ走るフレームにしたければ剛性重視にする。
垂直方向のしなやかさは、「ドライブトレインの剛性」の逆で、フレームの上半分のしなやかさの事で、身体への負担を減らしたいのであれば快適性優先にすれば良いわけです。
軽さと性能バランスは、あまり理解出来てませんが「ドライブトレインの剛性」と「垂直方向のしなやかさ」の総合的な事だと思います。
これらの要求に答えるため自社内でバテット加工をする訳です。
下記別記事に、他のシート記事がありますので合わせてみて下さい。
因みに私のフレームは上記の条件でフレーム重量が1510gでした。
これはクロモリフレームとしては相当軽量な部類に入り、MAYATAの100万円クロモリロードバイクのフレームより軽量です。
オーダー時の注意点
フロントフォークはフレームに含まれない
一般的なハンドメイドフレームはフォーク込みですがseven cyclesは別です。
勿論sevenでもフォークは購入出来ます、結論から言うと私はsevenで購入しました。
理由はseven推奨ジオメトリーのフォークオフセット量が50mmとあまり使わないサイズで、
もともと付けようと思っていたenve2.0のオフセット量50mmを探しても見つからず、代理店に確認すると在庫が無く、この先の入荷予定も無いとの回答で、国内入手が不可能となりsevenで購入となった訳です。
enveフォークは日本よりアメリカの方が1割以上高く少し損した気になりましたが、
その後なんとsevenからフォークをフレーム同色にUPジャージ無しで塗装しますがどうしますかと連絡があり同色にして貰いました。
sevenバイクはあまり見る機会(私自信もお店以外で見たことが無い)が無いですがネットなどで見るバイクの大半が黒塗りフォークです。
同色を希望するのであれば、
セブンフォークか或いはセブンで他のフォークを調達してもらい塗装するのも有りだと思います。
本当に細かい所までオーダーが可能であるが故の注意点
例えば写真のワイヤーアジャスター台座位置。
このワイヤーアジャスター台座位置を、ダウンチューブの何時の(時計の針)位置に付けるか、或いはヘッドチューブに付けるなんて事も可能です。
下記の項目フレーム詳細に書き込みます。
残念ながら私は、ダウンチューブのワイヤーアジャスター台座位置について、当初はあまり気にならなず、特に指示はしませんでした。
その結果標準的な3時9時に付けられワイヤーがsevenロゴに被る形になってしまいました。
本来なら5時、7時位の位置にすべきでした。
また、トップチューブのリアブレーキ用ワイヤーアジャスター台座を何時の位置に付けるか。
こちらは7:30(時計)の位置に付けましたが、7:00の位置でも8:00の位置でもオーダー可能です。
ジオメトリーは数値だけで設計図は無い
セブンからの提案シートには設計図がありません。
私はこちらのbikecadをダウンロードしてセブンの数値から図面を引いてみました。
これは1回目の推奨ジオメトリーから図面化した物です。
このあと幾度か変更し、最終的にヘッドチューブ長はseven推奨値の128mmへ変更、
トップチューブ長は私から526mmへ変更依頼、シートチュウーブ長も435mmへ変更依頼しました。
あとスローピング度を少なくするため、ヘッドチューブ上から28mm下がった所にトップチューブが来る様に変更しました。
けして安い買い物ではないですし、せっかくオーダーで作るのであれば、納得の行く物を作りたいと思う気持ちは誰でもあると思います。
ここは自分で図面化して納得出来るフレームであるか確認必要があると思います。
ボトルゲージ穴の追加はUPチャージなし
標準使用のボトルゲージ用ネジ穴はシートチューブとダウンチューブの上の2ヶ所ですが、
ダウンチューブ下に追加出来ます。UPチャージ無しで追加出来るので嬉しいですね。
納期について
納期は基本的にジオメトリーが完成しオーナーとなる人がサインをして初めて製作に入ります。
制作期間は3週間でアメリカから発送され代理店⇒販売店へで+1週間です。
ただ1番時間が掛かるのがジオメトリーが決まるまでです。
私は数度の設計のため4か月掛かりました。
お店で購入すると決めてから、4か月は掛かると思っていた方が良いと思いますが、日本国内のハンドメイドクラフトよりは早いと思います。
まとめ
seven cyslesのフレームは他のハンドメイドフレームとは違います。
こう言ったらここまで書いた意味が無いのかも知れませんが、下記サイトに書かれています。
【SEVEN CYCLES】5つの要素 / The 5th Element
私からの一言
seven cyclesをオーダーするには、4枚のシート100項目以上を、全て埋め尽くす必要があり、それなりの知識が必要です。
まずはそれをお手伝いしてくれるお店が1番重要になります。
良いお店を探し、自分だけの究極ロードバイクを作りましょう。
私は運良く良いお店を見つけられ究極のロードバイクを手に入れられました。
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