前々から行きたいと思っていた志賀草津高原ルート。何気なく調べたら今年(令和3年)は4月23日午前10時に冬季閉鎖解除。そして草津白根山(湯釜)の噴火警戒レベルは2から1になり、火口周辺規制も解除され全面通行可能との情報を入手。しかし25日から三度目の緊急事態前言が始まる。そう思ったら、居ても立っても居られず24日の早朝3時志賀高原へ向かっていた。
志賀草津高原ルートとは
志賀草津高原ルートは、長野県湯田中・渋温泉郷と群馬県草津温泉を結ぶ山岳観光道路。国道最高地点(標高2,172m)を通る道路は、沿道から北アルプスや上州の山並み、富士山までも眺望できる人気のドライブルートですが、4月下旬には冬季閉鎖解除され雪の回廊と豪快で雄大な絶景とヒルクライムを楽しめるルートでもあります。
また志賀草津高原ルートでヒルクライムと言えばツール.ド.草津です。10年くらい前の事ですが、私はこのレースに参加し、草津側は1度走った事があります。勿論当時はレースと言う事もあり、ただただ必死にペダルを回しゴールしたので、どんな景色だったのか全く記憶にありませんが、1時間もかからず登り切ったので観光サイクリングでは物足りないと思い、今回は距離28.3キロ獲得標高1700mと走り答え十分な長野県(志賀高原)側から登る事にしました。
道の駅 「北信州やまのうち」からスタート
早朝3時家を出て、6時前長野県下高井郡山ノ内町佐野に在る道の駅「北信州やまのうち」に到着。早々に車から降りてみると外は思いのほか寒くない、これなら今からでも走れると6:20頃ボチボチとスタートしました。
ここ道の駅の標高は約570m、ここから国道292最高地点である標高2172mまで駆け上がります。
走る出すと直ぐに電光掲示板があり気温は8度と表示されていた。先へ進むと4%~5%程度の勾配が4キロほど続きウオームアップに丁度いい。
淡々と続く勾配10%の登坂車線
4%~5%の坂を4キロ程走り体も温まる頃になると、突然10%ほどの勾配が現れもう本格的な登りかと思いきや6%ほどになったりとリズムが作り辛い。また路肩付近の路面が荒れている事も有りあまりいい坂とは言えない。
そして標高900mを超えた辺りで、チラホラと在る登坂車線は平均勾配10%ほどになり本格的な登りに入って来た。特に標高1000mから1100m、距離にして約1キロは9%~11%の坂が淡々続き 、地味~に効いて来る。
そして標高1300mに到達する頃には走行距離11.8キロ、獲得標高730mとヤビツ峠と同等か、やや上回る程度まで登って来た事になるが、序盤の緩い坂で平均勾配を下げているので、感覚としてはこちらの方がキツイ。
天空を目指す
登坂車線を終えると谷へと迫出た道路が、見えまるで空へと走って行くよう。しかしこんな道路は長く続く訳が無く、この先志賀高原まで5%~10%の坂をコツコツと登る。
志賀高原を超え熊の湯横手山渋峠へ
志賀高原から幾度の登り返しをして熊の湯まで登って来ました。熊の湯はスキーに夢中だった頃よく来たスキー場なので、ここまで来れば峠は直ぐそこだと容易に理解出来ます。
横手山のゲレンデを横目に九十九折の坂を登るなんて事も非日常的で良い。
そして渋峠へは木々の無い山々を横目に走りますが、この先4つスノーシェードが在りシェード内は凍結しているので注意が必要です。今回は幸いにも登りだったので、スピードも出せずいたため無事通過出来ましたが、これが下りで油断していたら大怪我になりかねません。
渋峠到着
長野県と群馬県の県境である渋峠へ到着しました。道路の反対側にはホテルが建っていて食事も取れるので、お昼時にここへ来るなら良い休憩スポットになると思いますが、ここは峠のピークであって国道292最高地点ではないので先へ進みます。
国道292最高地点2171m到着
道の駅「北信州やまのうち」からここので写真を撮りながらゆっくり、約3時間弱を掛け標高2172mまで登って来ました。スタート当初は観光客が多く、ここで写真を撮るのは難しいと思ってましたが、まだ9時と早い時間帯と言う事も有り、思いのほか混雑も無く先着3組ほどの撮影を待つ程度で済みました。そしてメインである雪の回廊は、ここから草津方面へ下って行きます。登り返しが面倒ですが仕方ないですね。
志賀草津高原ルート雪の回廊
国道292最高地点から雪の回廊までは、5分程度で着きました。
回廊は見ての通り車やバイクが停車し道をふさいでます。また写真を撮るにしても、車、バイク、自転車が次々と通過したり、立ち止まったりするので注意が必要です。ただ残念なのが思いのほか長く無い事、本当に写真に写っている所だけが高さ5~6m程で長さは200m程だったと思います。
まとめ
車での帰り道折角なので志賀草津高原ルートを通り帰る事にしましたが、12時過ぎに国道292最高地点を通過すると大勢の人だかりで密でした。
そして結論を言うと草津側からの方が、豪快で雄大な景色を堪能できる。また雪の回廊は「国道292最高地点」の手前に位置している事、更に草津側からは距離:17.5キロ獲得標高約1040mと登り易いなど、初級者さんなら草津側からのヒルクライムをお勧めします。また東京方面からのアクセスなら草津の方が圧倒的に近いのでおすすめです。
物足りないと云う方は、長野県側からと同等の「道の駅 八ッ場ふるさと館」スタートをどうぞ。
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