私が数有るSMPサドルの中からdynamicを選び2年間使用した経験から思った事。
一般的にはロードバイクを少しでも軽くする為軽量モデルのFORMAやCOMPOSITE
(軽量化が出来てもたったの50g程度)を選ぶ人が多いですが、
私がサドルに求めるのは軽さより快適性です。
快適を求めるには、セッティングが最重要項目になると思うので、今回はセッティング方法を記事したいと思います。
SELLE SMP サドルとは
selle SMPとは
サドル先端から最後部までを波打つように、湾曲させた独自の座面により臀部にフィットさせ、
サドル先端から中心部まで大きな穴を配した事により圧迫を回避しさせる独創的で他に類を見ないサドルです。
好みが分かれる形状ですが、人体の構造を考え尽くし、
効率よく体重を分散させることにより、サドルに座った時のストレスを軽減させる事は間違いないです。
SMPサドルのセッティグ方法
UCIのレギュレーションのサドル後退幅5.0cmは気にしない
サドル後退幅とは、BB中心軸から垂直に引いた線とサドル先端の距離をしめします。
写真の矢印間の距離です。
これは身長170cm以下の人には、まず当てはまらないので、無視した方が良いと思います。
因みに身長167cmの私はサドル後退幅34mmです。
しかも、このサドル後退幅は、
クランク長165mmを使用しクランクを水平にした状態で、膝の皿後ろとペダル軸が垂直になった時の話しで、仮にクランク長170mmなら29mmになります。
フラットなサドルなら後退幅5.0cmでも、ポジション移動範囲が自由に出来るので、大きな問題には成りませんが、SMPサドルは移動範囲が他のサドルより狭いため、このサドル後退は非常に大切な部分です。
※サドル後退幅が確定したらハンドルセンターとサドル先端までの距離を測定しておきましょう。
理由はセッティング時の注意点にあります。
サドル高さ調整1番簡単な方法
サドル高さ調整は、色々な方法があります。
よく脚の長さに0.885とか0.880とか0.875とか0.870を掛けると言われまますが、
これだと、じゃぁいったいいくつを掛ければ良いのって事になります。
ですからここでは、1番簡単な方法の脚の長さ-10cmにします。
計算で出た数値をBB軸中心からサドルトップまでにセッティングします。
この方法だと、大体脚の長さX0.875になりますから、ここからのスタートをおすすめします。
ただし、これはクランク長が170cmの場合です。
クランク長が異なる場合は誤差分を考慮しなればなりませんので注意して下さい。
サドルは水平にセッティングが基本
サドルはどんなサドルでも基本は水平ですが、
SMPサドルは写真の黄色ラインの様にシートレールが極端に傾斜している為、シートポストにより水平に出来ない場合があるので要注意です。
まずはサドルが水平に取付け出来るシートポストなのか確認しましょう。
次にサドル上へ水平に置ける物を用意しますが私はバインダーを使いました。
そしてレベル出しに必要なのが水準器ですが普通の人は持ってませんよね、勿論私も持ってません。
しかし今の世の中便利な物が沢山あります、私はこのスマホアプリを使いました。
水平器&水準器
これをバインダーの上に置き水平を出します。
この時はしっかり0度にしましょう。
Xが横方Yが前後方向でこんな感じに測定出来ます。
たしかSMPの説明書には±2度の範囲内で調整とあった様な気がしますので、最終的には±2度を超えない様に実走行しながら調整しましょう。
もし±2度を超える場合は他の要素が原因です。
ハンドル高さや、サドル後退幅を再度見直す必要が出て来ます。
例えばサドルが極端な前下がりになってしまう場合は、ハンドルの低過ぎが考えられますからハンドルを上げるのもありです。
私は最終的に前上がり0.5度にしました。
セッティング時の注意点
SMPサドルはサドルレールの傾斜がきついため、角度調整をするとサドル後退幅が大きく動いてしまう事が有るので事前に測定しハンドルセンターからサドル先端までの距離をキープしましょう。
サドルのセッティングは乗車姿勢も含め考えるべき。
普通のサドルは坐骨の2点で座りますが、SMPは坐骨とお尻のお肉も一緒に座らせるため、坐骨は立てません。
そもそも坐骨を立てるなんて、意識しないと出来ませんから自然体で良いのです。
上の写真が小さく解り辛いですが、赤ラインに沿って座る感じですね。
こうする事によって体重を分散出来るのでロングライドでもお尻が痛く成る事はありません。
まとめ
ロードバイクを長く乗っていると、もっと遠くへと思う気持ちが強くなります。
そんな時に1番辛いのがお尻の痛さですが、私はSMPダイナミックに替えてら200kmを優に超えるロングライドでも平気で行ける様になりました。
もしロングライドをしたいのであれば、FORMAやCOMPOSITEよりダイナミックをおすすめします。
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