胆のうポリープで腹腔鏡下胆嚢摘出術を受け辛かったこと10選。

胆のうポリープで腹腔鏡下胆嚢摘出術を受け辛かったこと10選。 雑記

昨年9月、17年前から有る胆のうポリープの定期観察でエコー検査を受けたところ、ポリープの大きさが限界である10mmを超え11.3mmに、本来なら手術を受けた方が良い大きさまでなってしまいましたが、更に半年後の経過観察を受ける事とし、今年3月に受けた経過観察の結果、ポリープは巨大化し15mmを超え、已む無く腹腔鏡下胆嚢摘出術を受け、辛かった事をまとめてみました。

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特別では無いけどあまり聞かない腹腔鏡下胆嚢摘出術を受けました。

まず私が受けた腹腔鏡下胆嚢摘出術は、よく聞く一般的な方法である、お腹に3つの孔+おへその孔で行う腹腔鏡下胆嚢摘出術でも、おへその孔だけで行う単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術でもありません。別に特別な腹腔鏡下胆嚢摘出術でもありませんが、担当医になるべく傷は少ない方が良いと伝えたところ、出来るだけ5mm~10mm程度の小さい孔をお腹に2つ+おへその孔で行う腹腔鏡下胆嚢摘出術をしてくれる事になりました。
また最も体に優しい単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術を受けなかったのは、コロナ禍の中と言う事も有り単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術の出来る病院が近くに無かった事と、あっても緊急性を要さない胆嚢摘出術は、後回しにされる可能性が高い事などと、せっかくやると決めた以上はササっと受けたいと思ったからでした。

腹腔鏡下胆嚢摘出術そのものは辛くない

腹腔鏡下胆嚢摘出術は、意外と短時間で済みます。実際私は手術室に入る前からしていた点滴を含め、血圧計、心電図、血中酸素濃度計、酸素マスクをした後麻酔を受け、夢を見ている間の1時間弱で終わってしまいました。また術後は鎮痛剤の点滴投与により、胆のうを切り離した胆管を含め痛みは殆ど抑えられていると感じました。
入院期間は退院日を含め5日間でした。

腹腔鏡下胆嚢摘出術後辛かった事10選

辛かった度は★5段階評価 ★辛くない ★★少し辛い ★★★動きたくないくらい辛い
★★★★かなり辛い ★★★★★耐えられないくらい辛い

  1. 48時間何も食べれなかった事 ★★
  2. 尿管カテーテルを抜く瞬間 オー、ワァーと声が出てしまった★★
  3. オシッコすると尿道が痛い★★
  4. 術後のリハビリ歩行でまっすぐ歩けない★★★
  5. 強烈な吐き気★★★★★
  6. 術後声が出難くなった★★
  7. 意味不明な肩の痛みを感じる★★★
  8. 痛いのはおへそだけ、その他2か所は無痛★★★
  9. ベットで横になっている時間が長く腰が痛い★★★
  10. 血栓対策靴下で足がかぶれ痒くて辛い★★★

48時間何も食べれなかった事 ★★

入院は手術を受ける前日の午前。入院する部屋に案内されると昼食の時間になり、術前最後のご飯です。そして下剤を飲み翌日(入院生活2日目=手術当日)までに排便を済ませ、腹腔鏡下胆嚢摘出術を受けます。もちろん手術当日は一切飲食は出来ません。食事が出されるのは術後2日目のお昼なので、まるまる48時間何も食べてません。

尿管カテーテルを抜く瞬間 オー、ワァーと声が出てしまった★★

手術翌日の午前中、術後に入れられた尿管カテーテルを抜くのですが、この感覚は少し恐怖です。なんか自分の内臓の1部が抜かれる感じ、痛い訳では無いですが、思わずオー、ワァーと声が出てしまいました。

オシッコすると尿道が痛い★★

当然と言えばそれまでですが、あれだけ太い尿管カテーテルが入っていた訳で、オシッコをする度に痛みが走り、あ~オシッコしたくないな~と思うほど。これは個人差も有るでしょうが私は術後3日の退院日まで痛みがありました。

術後のリハビリ歩行でまっすぐ歩けない★★★

術後2日目になるとリハビリが始まります。看護師さんから最初は付いて歩きますから一人では歩かないで下さいと言われましたが、正直痛みはそれほどでも無いし、歩いてないのはたったの2日、歩けないはずは無いと思ってましたが、実際歩いてみると平行感覚と距離感がつかめず、これはヤバイと思い、思わず右手で持っていた点滴台のハンドルをギュッと握りしめ、ふらつきながら院内を2周回り部屋に戻りましたが、歩けない自分にビックリしました。

原因は痛みを抑える点滴による副作用のためで、術後3日目の点滴が不要となった日は、平行感覚も距離感も戻り普通に歩けました。ただこの頃から肩に謎の痛みが出て来ました。

強烈な吐き気★★★★★

術後2日目リハビリ歩行を終え、お昼ご飯を楽しみしていたら然突強烈な吐き気がして来ました。正直今回の入院生活でこの吐き気が1番きつく、たまらずナースコールをしてしまいました。看護師さんを待つ感も、吐き気を堪えていると口の中は唾液でいっぱいになり、2回ほどティッシュに出し堪えきり、看護師さんからもらった容器は使う事無く済みました。

ただこの後楽しみにしていたお昼ご飯は全く食べれませんでした。

術後声が出難くなった★★

手術を終えた翌朝、看護師さんから血圧とお熱を測らせて下さいと声を掛けられたとき、返事をしようとしたら声がかすれ出なかった。

原因は全身麻酔のため、喉の奥に、具気道確保器(気管チューブやラリンジアルマスク)を挿入する事による物ですが、私は術後4日で治りました。

意味不明な肩の痛みを感じる★★★

痛みを抑える点滴を終えてから、何故か肩の痛みを感じました。実際には鎖骨の下辺りで、色々鎖骨周辺を押してみても痛い所は解らず、どうやら痛みの原因は体の奥の方にあるのではないかと、巡回して来た主治医に伺ったところガスが吸収されるまでは痛みが出ますと言われ納得しました。

肩の痛みは退院時にもあり、担当看護師さんに再度伺った所、腹腔鏡下胆嚢摘出術では炭酸ガスで腹腔内を膨らますため、どうしても体内に残ったガスが体の上部溜り痛みが出てしまいますが、数日で収まるので安心して下さいと言う事でした。

痛いのはおへそだけ、その他2か所は無痛★★★

この写真は術後2日目です。見ての通り赤と黒でマーキングされているおへそを含め傷口は3ヵ所のみ。この時体内にはまだガスが残っているのか、体が膨らんで見えます。太っている様に見えますが私は身長166cm、体重60kgとほぼ標準体重です。術後から痛み止めの点滴をしていた為、痛みはほんの僅かですが、ベットから起き上がる時は腹筋を使う為、どうしてもおへそが痛くなりますが、他の2か所は無痛でした。

ベットで横になっている時間が長く腰が痛い★★★

これについては個人差もありますが、私の睡眠時間は6時間に満たないのに、おへそに痛みが有りベットから起き上がるのが億劫となり横になっている時間が長かったためです。ここは多少無理しても動くべきでした。

血栓対策靴下で足がかぶれ痒くて辛い★★★

手術前に血栓予防対策として着圧タイツを履くのですが、翌日までほぼ丸一日履きぱなしで、皮膚の弱い私の足は見事にかぶれてしまい大変な状態になってしまいました。写真は退院翌日の物ですが痒くてたまりません。

まとめ

今回17年間も抱えていた胆のうポリープを腹腔鏡下胆嚢摘出術を受け切除し思った事は、腹腔鏡下胆嚢摘出術その物は1時間程度で終わり、術後の痛みも思っていた程でも無かったと言うこと。
ただ手術以外の方がよっぽど辛いと思ったのも事実なので書いてみました。
最後にまだ退院して2日後なので、完治まではまだ掛かりそうです。

追記 胆のうを切除したところポリープ以外に、2mm程度の胆石が2つ見つかりました。

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