ブロンプトンを購入し1年と10ヶ月で走行距離4.000kmを超えました。これが少ないか多いかは別として、4.000kmを走って改めてブロンプトンの走行性能を試すため、都民の森へ行ってみたら、明確に良いところ、悪いところを検証出来ました。
ブロンプトンの走行性能検証のため都民の森まで
都民の森と言えば、都内サイクリストの聖地!初心者ヒルクライマーの登竜門としても有名なコース。コースは檜原側と奥多摩湖側の2コースありますが、今回は家から近い檜原側を登りました。檜原側は、JR武蔵五日市駅から都道33号を西に進み、檜原村役場先のT字路を左折したところがヒルクライムの起点になり、距離20.4km 、平均勾配3%、最大勾配10%、獲得標高772mです。
ブロンプトン(2速)の走行性能検証結果
登り性能は
都民の森程度最大勾配10%の坂ならなんとか登れるが、それ以上の勾配、例えば和田峠(実証済み)のような最大勾配17%ともなると、ギアが重たく突如ジャイロ効果を失い、足つきするか倒れるかの2択なので、最大勾配10%、瞬間勾配であれば12%程度までなら行けると判断。
下り性能は
以前富士スバルラインを登った時の下りにフロントブレーキが悲鳴をあげましたが、今回も同様の悲鳴をあげてしまいました。2回の長い下りで同じ現象が起きたところから判断すると、個体差や整備状況の可能性もありますが、私の持論ではホイールが小さく熱を持ち易く、長時間に渡りブレーキングすると悲鳴をあげるのだと思います。私は普段からフロント、リア共同じくらいの力加減でブレーキングしてますが、どうしてもフロントブレーキが悲鳴をあげてしまうので、こんな状況になった時は若干リアブレーキを多めにした交互ブレーキングし対策していますが、ブロンプトンが長い下りは無理〜って言ってる気がします。
平地性能は
私のブロンプトンはフロント50T、リア12-16Tで、トップギアで走ると私の脚力では巡行速度で、だいたい28キロ前後、頑張れば35キロくらいまで出ますが、そんなに急ぐなと言ったりもします。ローギアでは時速20キロ前後が1番走りやすいスピードですが、出だしは少し重く、信号待ちからのスタートはイマイチかったるい感じです。
剛性性能は
ブロンプトンを初めて乗ると剛性の低さにビックリします。正直私も購入時にこの剛性の低さは無いな〜と思うほどでした。特にPハンドルと言う事もあるのでしょうが、ハンドルを強く引きつけるとグニャッと曲がる。しかしそんな剛性の低さも慣れてしまえば何ともなく、タイヤの小ささから来る強い突き上げからの衝撃を中和し乗りごごちに一役かっている事に気付かされます。
ただ登るだけでは勿体ないので桜めぐりも
ブロンプトンは、速く走る自転車ではないので、ヒルクライム基点の橘橋までは桜めぐりをしながら向かう事にしました。すると五日市駅から比較的近くに在る広徳寺応安6年(1373年)に創建された格式あるお寺へと向かう参道と、その手前に咲いた菜の花のコラボが見られました。先々週小湊鐵道線、いすみ鉄道の菜の花と桜のコラボが見れなかったので、ちょっと嬉しい。

都民の森ヒルクライム基点の橘橋交差点
檜原街道を直走りヒルクライム基点の橘橋へ到着です。ここまでは然程急勾配が在るわけでもなく疲労感もなくすこぶる順調です。本来ヒルクライムをするなら自転車は極力軽量化する物ですが、ブロンプトンはフロントバッグとセットみたいな自転車なので、今回は新しく新調した18Lバッグを付けて、中には財布をはじめ輪行袋、工具、ウインドブレーカー、補給食、また新型コロナウイルス予防用マスクなどを入れて来ました。
バッグの記事はこちら

ちょっと話は逸れますが、ブロンプトンのバッグはフレームに付ける仕様のためいくら、バッグに詰め込んでも、重みでハンドルが取られる事なく、安定した走りが出来る優れ物で、これが後の控える急勾配生きて来るのです。
檜原街道は、小屋付きバス停と桜が見れる
檜原街道を走っていると時たま小屋付きのバス停を見かけます。この写真は柏木野バス停の桜、既に満開です。
こちらは、有名な人里(へんぼり)バス停の枝垂れ桜ですが、まだ少し早いですかね。今年は暖冬だったので、もしかしたら咲いているかと期待してましたが、例年と変わらず4月中旬に良い感じで咲くのでしょうかね。
ブロンプトンの走行性能はそれほど高くはないが
都民の森ヒルクライムも残すところ6kmとなり、勾配も徐々に増して来ました。この辺りは勾配標識などは無いのですが、なかなか手強い勾配でケイデンスが明らかに落ちて来ました。サイコンにケイデンスは付いてないので定かではありませんが、私を抜いて行くローディーのケイデンスと比較すると半分以下なので、おそらく40rpmは確実にきっていると思われます。そんな40rpmを下回るケイデンスですが、ブロンプトンのギアは50Tx16Tなので、実際は時速8キロから10キロくらいと、そこそこスピードが出ていて、大変申し訳ないですがあまり速く無いローディーを抜き去る事も出来たりします。
元料金所からの3kmの9%も行ける
さて旧料金所まで来ました。ここからの3kmが檜原側ヒルクライムの難所となり上を見上げると、これから登る道の斜面がむき出しで見えてしまい、心が折れそうになりますが残り3kmなので、どうにかなると思いケイデンス40rpm以下に耐えながら淡々と登ると、あ〜もうダメ〜足つきて〜なんて事は一切思わず、あっさりとは言いませんが、あれこんなモンと思う程度でゴール地点の「都民の森」に到着しました。
ブロンプトンの走行性能まとめ
旧料金所からのラスト3km、さぞかし辛いのかと思いきや淡々と走りそれほど苦もなく登れてしまいました。思い起こせはブロンプトン購入直後は剛性の低さにためらい、ハンドル位置が高くとても立ち漕ぎは出来ないと思っていたのが嘘のようで、今では剛性に対しての不満は全く無くなり、立ち漕ぎも出来るようになりました。以上の事からやっぱりブロンプトンは旅に十分使える自転車だと改めて検証出来たと思います。
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