ロードバイクのスプロケットが11速化され何年経過したのでしょうか。気付けばローギアは28T,30T,32Tとどんどん巨大化し、ここ数年でロードバイクの標準スプロケットは28Tとなり時代の変化を感じます。そこで今更ですが、巡航性能を犠牲にしない12-28T化にしてみました。
スプロケットを12-28T化するにはアルファベットが重要
今回の話は現在使用しているULTEGRA 6800の12-25Tを12-28T化した事ですが、ULTEGRAに12-28Tスプロケットの設定は有りません。勿論現行モデルのR8000でも未設定です。残念な事に12-28Tの設定が有るのはDURA-ACEのみです。
だからと言って非常に高額なDURA-ACEなど買えませんので、DURA-ACEの12-28Tを元ULTEGRAで構成出来ないか表を作成してみました。
表は現行のULTEGRAR8000ではなく、私が現在使用中のULTEGRA CS6800「12-25T,」にCS6800「11-28T」そしてCS9000のDURA-ACE「12-28T」を並べました。
因みに現行のR8000とCS-R9000でも構成は全く同じです。
CS9000 12-28Tを見ると、刻印欄に有る歯数の後にアルファベットのA,B,Cが付いている事に気付きます。そうこれが最も重要なんです。結論から言うと、このアルファベット順でなければ、きれいな変速が出来ない事を意味しています。
続いてCS6800の11-28Tを見ると、赤枠【23,25,28】と【19,21】がスパイダーアームです。CS9000と構成は異なりますが、アルファベットは同じなので使用可能です。
次にCS6800の12-25Tの赤枠【17,16,15,14,13,12】までを見ると、こちらもアルファベットは全く同じで使用可能です。
要するにCS6800/11-28Tの19~28とCS6800/12-25Tの12~17までを組み替えれば出来る事が見て取れます。
これはR8000とCS-R9000でも可能です。
※もしこのブログを見て交換される方は自己責任でお願いします。
組み換えはとってっも簡単
今回は現在使用中の6800 12-25Tに加え、同じく6800 11-28Tの中古品を購入して組み替える事にしました。

メリット、デメリットは
メリット
勿論今まで経験した事のない28Tが追加された事で、緊急事態宣言の移動自粛で東京から出る事もままならない今、最近敬遠していた20%超えの激坂へ向かう気になり行動範囲が広くなりそうです。
デメリット
12-25Tは12T~19Tまでクロスレシオなので、平地順行性が高く気に入って長らく使用してましたが、28Tが加わる代わりに18Tが無くなり平地順行性が落ちてしまう事。19Tから17Tへ変則した時のケイデンスをキープするのが難しそうです。
出来ればトツプを12Tから13Tに変更し18Tを加えたいところですが難しそうです。
「sugino」CYCLOID SHC非真円チェーンリング32Tとの相乗効果
スプロケットに28Tが加わりフロントチェーンリングのsugino非真円チェーンリング「CYCLOID SHC」32Tと合わせとなり、フロント32Txリア28Tが完成です。
CYCLOID SHC」32Tは、簡単に言うと上下死点通過時に32Tとなり素早く抜け、一番力の掛かる3時で34Tへと変化するシステムです。
sugino非真円チェーンリング「CYCLOID SHC」32T記事はこちら
まとめ
12-28化は、とても簡単でした。取り付け後自宅前を軽く試走しギアチェンジを繰り返し、変速性能を確認しましたが、今のところ全く問題ありません。また28Tにした事によるチェーン長ですが、25TのままでOKでした。今回は12-25Tを12-28Tにしたためチェーンが張る方向なので、良かったのかも知れません。もしこれが逆だったら詰める必要性が出てくるかもしれませんが、やった事無いので何とも言えません。
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